アラブニュース・ジャパン

日本はレバノンのブルジュ・ハンムードにあるカラグジアン（Karagheusian）・プライマリヘルスケアセンターを支援するため、草の根・人間の安全保障無償資金協力(GGP)を通して水曜日、12,541,756円（89,948ドル）の助成金を提供した。　

カラグジアン・プライマリヘルスケアセンターはその地域では手頃な料金で総合医療サービスを提供する唯一のセンターである。

プロジェクトは臨床検査や歯科治療のための専門医療機器を設置することを目的とし、　これにより1万人以上の社会的弱者がより多様で広範囲に及ぶ医療検査や処置を受けられるようにもなる。

プロジェクトの完成式には駐レバノン大久保武大使、レバノン公衆衛生省大臣のアビアド・フィラス氏、カラグジアン・プライマリヘルスケアセンター長のオアニアン・セロップ氏が参加し、オアニアン氏が祝いの言葉を述べた。

完成式は日本とレバノンの国歌で始まり、続いて施設見学のツアーが行われた。

大久保大使はスピーチのなかでプライマリヘルスケアの持続的利用の促進と地域施設の機能強化は極めて重要であると述べ、再生可能エネルギーソリューション対策を含めたレバノンの重要なセクターへ近年日本政府が行った支援を強調した。

オアニアン氏は、手頃な費用のヘルスケアサービスを保証することで、拡大しつつある地域の社会的弱者コミュニティを支援する日本へ感謝の意を表し、大使館とセンターとのパートナーシップを長く続けていきたいと述べた。 

アビアド氏はこのようなセンターを強化して同内でのサービスの範囲を拡大することは公衆衛生省の長期計画の一部を形成することになると述べ、プライマリヘルスケアセンターが提供するヘルスケアサービス強化の重要性に関して詳しく述べた。この長期計画ではプライマリヘルスケアがレバノン市民への総合ヘルスケアの提供を可能にするシステム構築の基盤となるとしている。

アビアド氏はまた支援に関して日本政府への感謝の意を表し、レバノンのヘルスセクターへこういった支援が提供されることで「間違いなく」近い将来目標に達することができると付け加えた。