
ソウル時事:韓国の金聖翰国家安保室長は1日、米ハワイ州で秋葉剛男国家安全保障局長、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)と3カ国の会談を行い、北朝鮮への対応などを協議した。7回目の核実験強行が警戒される中、朝鮮半島を中心に平和と安定の維持に向けた協力強化で一致した。
韓国大統領府が発表した。尹錫悦政権発足後、3者の対面会談は初めて。大統領府は「朝鮮半島と国際情勢に関する評価を共有し、今後の協力について踏み込んだ議論ができた」と強調した。先端技術やサプライチェーン(供給網)分野といった経済安保での連携も議論した。
聯合ニュースによると、金氏は会談後に「北朝鮮が7回目の核実験を行う場合、これまでとは対応が確実に違うだろう」と記者団に語った。3カ国が連携して厳しく対処すると警告した。
大統領府によれば、金氏は日本や米国と2国間会談も行った。日本とは日韓の懸案である元徴用工問題の解決に向け意見を交わした。北朝鮮に対し、非核化の見返りに経済支援を提案した尹氏の「大胆な構想」についても、日米に協力を求めた。
時事通信