日曜日、今年最強の台風11号(ヒンナムノー)が激しい風雨を伴って台湾から韓国に向けて通過する中、中国東部の諸都市ではフェリーが運休となり、日本では航空便が欠航となった。
上海ではフェリーが運休となった。また、5万人以上の警察官が配備され、救助の支援や、危険な地域を避けるよう交通を誘導する作業に当たっている。東部のビジネス中心地である温州では、月曜日に全ての等級のフェリーを運休にするよう指示が出された。
香港天文台による予報では、台風11号(ヒンナムノー)は最大持続風速毎時175キロメートル(109マイル)で東シナ海に向けゆっくりと北上する模様。
沖縄では、避難指示や航空便の運休指示が出された。台風は朝鮮半島にも強い雨を降らせると予想されており、洪水が発生する恐れもある。
中国中央気象台は日曜日午前10時に台風黄色警報を発し、北東部の浙江省、および上海、台湾での激しい雨に警戒を促した。
船舶には強風を避けるために港に帰るよう指示が出された。また、屋内外を問わず大勢で集まらないようにと呼びかけられた。
日本では、台風の接近に伴い沖縄と周辺の島々が激しい風雨に襲われ、洪水の危険が高まり、九州各地との間を結ぶ航空便100便以上が欠航となった。
NHKが放送した映像では、暴風で木々が激しく揺さぶられ激しい雨が舗道を打つ様子が伝えられた。石垣島ではマンゴーを栽培する農業用ハウスが倒壊した。沖縄本土では高齢者2人が転倒し軽傷を負ったと報道された。
関係者によると、今回の台風はゆっくりと移動しているため、厚い雨雲が停滞している南部地域において降雨量が増え洪水のリスクが高まる恐れがあるという。
台湾では土曜日、激しい風雨により、新北市、桃園市、新竹県の住民600人以上が避難所に逃れたと、台湾中央通訊社は伝えている。
苗栗県では台風により地すべりが発生し、100本以上の街路樹が倒れた。また、土曜日には台湾全土で航空便約40便とフェリー100便以上が欠航となった。
AP