
東京: 日本で裁判を待つ間にレバノンに逃亡した日産の元会長カルロス・ゴーン氏の弁護士によると、ゴーン氏は弁護士の立ち会いなしで1日平均7時間の取り調べを受けていた。
高野隆氏は11日、自身のブログに、取り調べは週末、感謝祭、クリスマスの間も関係なく続いたと投稿した。
高野氏はゴーン氏に対し、日本で公正な裁判は期待できないかもしれないが、証拠が不十分なので勝訴する確率は高いと述べたという。
ゴーン氏の件で日本の司法制度は非難を浴びている。数年にわたる長期の拘留は、虚偽の自白を誘発するとして批判されてきた。被疑者は告訴されなくても拘留されることがある。
日本の検察と森雅子法相は、日本の制度について、人権を守るものとして繰り返し擁護し、日本は犯罪率の低い国だと指摘した。森氏はこの制度が日本の法律に基づき、適切な手順で行われていると述べ、国によってそれぞれ文化が違うと強調した。
高野氏は最近、ゴーン氏が拘留された70日間の取り調べ時間を集計するため、検察官のデータとゴーン氏のメモを調べた。高野氏の集計によると、ゴーン氏は3日間、11時間ほどの取り調べを受けた。
ゴーン氏は2つの罪で130日間拘束された。将来の報酬額を過少申告したほか、日産自動車の資金を私的に流用した疑いで背任罪に問われている。
2時間以上にわたりベイルートで行った記者会見の中で、ゴーン氏は自身の無罪を再び主張し、日産と日本政府高官が自分を追放するために策略にはめたと非難した。
20年間日産を指揮したゴーン氏は、報酬額は決まっておらず、正当な事業目的のための対価だったと述べた。
記者会見のほとんどは、日本の司法制度が不正かつ過酷だという批判に費やされた。ゴーン氏は独房に拘留されている間、弁護士の立ち会いなしに厳しい取り調べを受けたと述べた。また、すべての外国人に去るべきだと助言した。
AP通信