タス通信によると、ロシア連邦保安局(FSB)に一時拘束された在ウラジオストク日本総領事館の領事が現地時間28日朝(日本時間同)、モスクワ行きのアエロフロート・ロシア航空機に搭乗した。地元の治安機関筋は「日本には直行せず、まずモスクワに向かう」と述べた。直行便がないため、中東などを経由して帰国する見通し。
松野博一官房長官は27日、「安全を最優先する観点から、可能な限り早期に帰国させる予定で調整している」と説明していた。ロシア側は26日、領事を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」とし、48時間以内の国外退去を通告したと発表。日本側は、拘束が「(外交官の身体の不可侵を定めた)ウィーン条約に明白に違反する」などと強く抗議した。
時事通信