・デジタルトランスフォーメーションを加速させるためにアラムコ・デジタル社（Aramco Digital Co.）を発足

ジャスミン・ベーガー

ダーラン：サウジアラビアの石油会社は、月曜日にダーランで開催された第 7 回国内産業奨励フォーラムで、約72億ドル相当の取引に調印した。

フォーラムの期間中、同社はデジタルトランスフォーメーションの取り組みを加速するために Aramco Digital Co. を立ち上げた。

「アラムコ・デジタル社の発足により、本日、デジタルトランスフォーメーションにおける新しい主要イニシアチブを発表できることを誇りに思います。 私共は今後3年間に19億ドルの投資を予定しており、これは王国のデジタル・エコシステムに付加価値を付けつつ、アラムコの過去最大のデジタル・エコシステム投資となります」とサウジアラムコの社長兼CEOのアミン・ナーセルは述べた。

サウジアラビアは投資家にとって機会を与えてくれる土地になるだろうが、「すべての人にとって真のチャンスの王国」であると彼は強調した。

同社の立ち上げについて、アラムコのテクニカル サービス担当副社長であるアフマド A. アル・サアディ氏は次のように述べている。 「アラムコ・デジタル社の立ち上げは、経済の重要な分野で最先端のAIと新興技術の専門知識を提供する、イノベーションの実践の好例です」

この巨大エネルギー企業は、「未来の成功の加速」というテーマで2月2日まで開催されるイベントの初日に、100以上の合意書と覚書に調印した。

イベント期間中、アラムコはZoomとの戦略的パートナーシップ契約に調印し、サプライヤー・ファイナンスソリューションを実装するためにTaulia Inc.との取引も成立させた。

同社はまた、DHLと合弁会社を設立し、調達およびサプライチェーンサービスを提供するための正式な契約を締結し、また、投資機会を開発および促進するためにサウジアラビアの投資省と提携した。

イベント中にアラムコが調印したもう1つの契約は、システム統合とデジタルソリューションサービスを促進するためのアクセンチュア社との契約である。

また、環境や、社会、ガバナンスの評価サービスを発展させ、ローカライズするために、アキレス社とも契約で合意に至った。

アラムコのチーフは、IKTVAプログラムが2022年に63%の国産化率を達成したことを聴衆に語った。これは、2015年に開始された当初の35%から増加している。 サウジのエネルギー大臣であるアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子は後に、2030年までに国産化率が85%に達することを望んでいると語った。

「IKTVAの最初の7年間、ローカリゼーションに対するサプライヤーの卓越したコミットメントなしには何も成しえませんでした。これにより、アラムコのビジネスは、約束した報酬をシェアしながら、さらにコスト効率、レジリエンス、信頼性が高くなりました」とナーセルは聴衆に語った。

「私の世代は、脱炭素化に関する先駆的な取り組みや、ブルー水素、再生可能エネルギー、より持続可能な素材などの低炭素事業の中心にアラムコを位置づけること、そして、世界をリードする統合エネルギー事業を後世に継承することを誇りに思うことができます」 と述べた。

このフォーラムは、デジタル空間、持続可能性、産業、製造セクターなどの主な重点分野における集団的なローカリゼーションの取り組みに焦点を当てている。

「現地サプライヤーのエコシステムは、王国の経済に大きく貢献すると共に、アラムコにとっての最優先事項でもあります。 この大規模なプログラムを通じて、イノベーションの文化を創造し、増加する人口に対して質の高い仕事を提供することを支援しています」とアル・サアディ氏は付け加えた。

IKTVAプログラムは、王国に国際企業の地域本部を設立することを奨励している。 開始以来、サウジアラビアで初めて製造された製品を含め、150以上の投資が王国内で行われた。 同社はまた、サウジの10都市に16のナショナルトレーニングセンターを設立し、60以上の取引を行っている。 現在までに48,000 人以上のサウジアラビア国民がこれらのセンターを卒業したとアル・サアディ氏は述べた。

イベントの初日には、サウジ女性の役割とそれぞれの分野での成果に焦点を当てたプレゼンテーションも行われた。

プレゼンテーションの後、アブドルアジーズ王子は、ビデオに映っている十数人の優秀な女性たちは、まもなくアラムコから引き抜かれ、リヤドの省に雇用されるだろうと冗談を言った。

「あなたが見た若い女性たちが、来年までにリヤドで大臣として働いているのを目にすることになるでしょう」とエネルギー大臣は聴衆に語り、笑いを誘った。

「エネルギー省の重要な役割は、ローカリゼーションプログラムのイネーブラーおよびドライバーとしての役割を果たすことです。 私たちはエコシステムの他のすべての要素と常に連絡を取り合っており、彼らが努力を倍加するように支援し、奨励し、インセンティブを与えるために、他の政府機関と共に待機するか、準備を整えています」とアブドルアジーズ王子は述べた。

イベントの初日には10,000人以上の来場者が集まり、290以上の企業が展示スペースに出展した。