
「ロシアによる核兵器使用の威嚇は、国際社会に対する深刻かつ到底容認できない脅威」
パース:日本の岸田文雄首相は22日、ロシアが核兵器を使用すれば、それは「人類への敵対行為」とみなされると警告を発した上で、ウラジーミル・プーチン大統領による核兵器使用を示唆する威嚇行為は「極めて憂慮すべき事態」だと述べた。
「ロシアによる核兵器使用の威嚇は、国際社会の平和と安全に対する深刻かつ到底容認できない脅威だ」。
歴史上唯一、核兵器による攻撃を受けた国を率いる岸田首相はそう述べた。
岸田首相は来年5月、広島で主要7ヶ国(G7)首脳会議を開催する予定だ。
広島は、1945年8月6日、米国により核爆弾を投下され、約14万人が犠牲となった地である。
長崎市も3日後に同様の被害を受けた。
岸田首相はオーストラリアで行われた首脳会談の中で、77年間核兵器が使用されていない歴史を「終わらせてはならない」と語った。
「仮に核兵器が使用されるようなことがあれば、それは人類への敵対行為であり、そのような行為は国際社会が許さないだろう」と首相は述べた。
2月にロシアがウクライナに侵攻して以降、プーチン大統領は、戦術核を配備する意思をちらつかせる、事実上の強迫行為を複数回行ってきた。
AFP