
生後6カ月~4歳の乳幼児を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が25日、始まった。ワクチンは24日から全国へ配送され、準備の整った自治体から順次開始する。厚生労働省は接種について、予防接種法上の「努力義務」としている。
東京都内では、港区で25日から接種が開始された。
ワクチンは中国・武漢由来の従来株に対応した米ファイザー社製を使用する。有効成分は12歳以上の10分の1。厚労省によると、オミクロン株流行下の臨床試験(治験)で73.2%の発症予防効果が得られたという。接種後は発熱などの副反応が報告されているが、ほとんどが軽症か中等度で回復しているという。
接種は計3回で、1回目の3週間後に2回目、さらに8週間後に3回目を打つ。途中で5歳の誕生日を迎えても、乳幼児用と同じ用量で3回の接種が必要となる。
他の予防接種を受ける場合、新型コロナワクチンと2週間以上の間隔を空ける。季節性インフルエンザワクチンは例外で、左右の腕に打つ同時接種が認められている。
乳幼児用ワクチンは、11月下旬までに約700万回分が供給される見通し。
時事通信