25日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の買いに強含む場面もみられたが、政府・日銀による円買い介入への警戒感は根強く、全般は1ドル=148円台後半で上値の重い展開を強いられた。
午後5時現在は148円92~96銭と前日(午後5時、149円25~29銭)比33銭のドル安・円高。
早朝は148円80銭台で取引されたが、その後は「五・十日」要因の買いが先行し、仲値前後は149円台を回復した。
もっとも、政府・日銀の円買い介入への警戒感は強く、正午にかけて149円90銭前後に軟化。
午後は調整売りが強まり、午後1時前後に149円70銭台まで値を下げた。
ただ、売り一巡後は下げ渋り、終盤は148円90銭台でこう着商状を強めた。
日米金利差の拡大観測や日本の貿易赤字を背景にした「ドル買い・円売りはなお根強い」(FX業者)ものの、「149円台に入ると介入警戒感から上値を追う動きにはならない」(為替ブローカー)とされ、結果的に148円台後半を中心とするレンジ圏の動きが続いた。
市場関係者は「今週末の日銀決定会合の結果を見極めたい、とのムードが強い」(大手邦銀)と指摘しており、目先は様子見気分が広がる公算が大きい。
ユーロは終盤、対円、対ドルともに軟調。午後5時現在、1ユーロ=146円78~80銭(前日午後5時、146円79~80銭)、対ドルでは0.9856~9856ドル(同0.9834~9835ドル)。
時事通信