
共産党の第28回党大会は18日、2022年までに「野党連合政権」の実現を目指す方針を明記した大会決議を採択し、閉幕した。覇権主義を強める中国を批判した党綱領への改定も決定。
志位和夫委員長(65)や小池晃書記局長(59)が続投したほか、政策委員長に女性として初めて田村智子参院議員(54)を充てるなど、執行部への女性登用を進めた。
志位氏は大会の閉会あいさつで、「戦後最悪の安倍政権を一刻も早く倒し、野党連合政権への道を開こう」と呼び掛けた。
「女性幹部の積極的な起用に最大の努力をした」とも語った。
大会決議は、党創立100年となる22年までの野党連合政権樹立を打ち出し、野党間で(1)政権を共にする合意(2)共通政策の策定(3)次期衆院選の小選挙区での選挙協力―を行うことを目標に掲げた。
また、主要野党の懸念を踏まえ、自衛隊や天皇制に関する党独自の見解を「政権に持ち込まない」とした。
綱領の改定は04年以来。中国を念頭に「いくつかの大国で強まる大国主義・覇権主義は世界の平和と進歩への逆流となっている」と非難。ジェンダー平等や原発ゼロなどの実現を訴えた。
幹部人事では、副委員長に倉林明子参院議員(59)を新たに起用。執行部の常任幹部会メンバー26人のうち、女性を4人から8人に増やした。不破哲三前議長(89)も再任された。
JIJI Press