
9日午後5時40分ごろ、茨城県南部を震源とする地震があり、同県城里町で震度5強の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは51キロ。地震の規模(マグニチュード)は4.9と推定される。この地震で津波は起きなかった。
気象庁の鎌谷紀子地震津波監視課長は記者会見で「揺れの強かった地域では1週間、最大震度5強程度の地震に注意してほしい」と呼び掛けた。
震源は陸のプレートとその下に沈み込むフィリピン海プレートの境界にあり、深かった。城里町の揺れが周囲より大きかった理由は、揺れが伝わる経路や地盤の影響が考えられるという。
原子力規制庁によると、運転停止中の日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)、日本原子力研究開発機構の東海再処理施設(同)などに地震による異常は見つかっていない。
主な各地の震度は次の通り。
震度5強=茨城県城里町
震度4=茨城県笠間市、福島県白河市、宇都宮市、群馬県邑楽町
震度3=水戸市、福島県棚倉町、栃木県足利市、群馬県桐生市、埼玉県熊谷市、千葉県成田市。
時事通信