
プノンペン時事: 岸田文雄首相は13日午前(日本時間同日午後)、カンボジア・プノンペンで開催された東アジアサミットで、覇権主義的行動を強める中国について、「東シナ海で中国による日本の主権を侵害する活動が継続、強化されている」と名指しで批判した。
首相は、中国が8月に台湾周辺で行った軍事活動で、日本の排他的経済水域(EEZ)内に弾道ミサイルが落下したことにも触れ、「台湾海峡の平和と安定も、地域の安全保障に直結する重要な問題だ」と指摘。香港情勢や、新疆ウイグル自治区の人権状況にも「深刻な懸念」を表明した。
軍事的挑発を繰り返す北朝鮮を巡っては、「国際社会への深刻な挑戦で、到底看過できない」と非難。
核や弾道ミサイルの完全廃棄へ「国際社会が一体となり、国連安全保障理事会決議を履行することが不可欠だ」と訴えた。
拉致問題解決に向けた協力も呼び掛けた。
時事通信