
【ロンドン時事】世界経済フォーラム(WEF)は20日、平等な機会が提供されているかを各国別に指数化した「社会的流動性」に関する報告書を公表した。それによると、日本は世界の82カ国中15位となり、アジアではトップだった。教育や仕事の機会などが高い評価を得たが、労働者の低賃金が課題となった。
1位はデンマーク。2位ノルウェー、3位フィンランド、4位スウェーデン、5位アイスランドと北欧勢が続いた。韓国は25位、米国は27位、中国は45位だった。
報告書は、世界的な平均で上位10%の富裕層が、下位40%の約3.5倍に当たる所得を得ていると指摘。社会的流動性の低さが不平等を拡大する一方、流動性が改善されれば経済成長にも恩恵があると分析した。
調査は健康や教育、テクノロジー、賃金などの10項目を指数化して算出した。WEFは21~24日の日程でスイス東部ダボスで年次総会(ダボス会議)を開く。
JIJI Press