
国民民主党は20日、両院議員総会で立憲民主党との合流について議論したが、結論は出なかった。合流推進派が早期の基本合意を求める決議案を提出。しかし、議題として扱われず、立憲との協議の継続を確認するにとどまった。21日に幹事長会談を開いて伝えるが、立憲側は協議打ち切りを示唆している。
総会では、津村啓介副代表ら推進派が「速やかに党首会談を開き、合流について基本合意を行う」との内容の決議案を提出。議題とするかどうかを採決した結果、賛成19、反対28で否決された。
玉木雄一郎代表は総会後、記者団に「粘り強く交渉を継続したい」と強調。その上で「大きな固まりを目指して政権に向き合う方針は変わらない。まずは国会(論戦)に集中する」と語った。
津村氏は「交渉に前向きに臨むと代表が明言した。応援する立場で見守る」と述べた。
合流をめぐり、国民民主の参院側に慎重論が根強いのに対し、衆院選を控える衆院議員の多くは速やかな合流を求めている。両党の党首会談では、党名や人事、綱領、合流の形式などで合意できておらず、玉木氏は党分裂を避けるため丁寧な協議を主張していた。
一方、立憲の枝野幸男代表は、国民民主が20日に結論を出せなければ、交渉を打ち切った上で国会での共闘や次期衆院選の候補者調整などに力点を移す方針を示している。
国民民主の20日の動きを受け、立憲幹部は「打ち切る方向になるだろう」との認識を示した。
JIJI Press