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スーダン紛争が6週目に突入する中、空爆がハルツーム郊外を襲った

スーダン軍と準軍事組織の即応支援部隊の間の戦闘は、法と秩序の崩壊に至っている。(AFP通信)
スーダン軍と準軍事組織の即応支援部隊の間の戦闘は、法と秩序の崩壊に至っている。(AFP通信)
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20 May 2023 06:05:12 GMT9
20 May 2023 06:05:12 GMT9
  • 4月15日に始まったこの紛争は、国内で、また近隣諸国へ約110万人を避難生活へ追いやっている

カイロ/ドバイ:19日の夜から20日の朝にかけて、スーダンの首都ハルツームを空爆が襲った。民間人を人道危機に陥れ、避難へ追いやっている戦闘は6週目に突入した。

スーダン軍と準軍事組織の即応支援部隊(RSF)の間の戦闘は、双方が他方を非難する略奪行為を引き起こし、法と秩序の崩壊に至っている。食料、現金、必需品の蓄えは急速に減少している。

目撃者によって空爆の報告があったのは、オムドゥルマンの南部とバーリの北部である。これらの都市はハルツームから見てナイル川の対岸に位置し、スーダンの「3つの首都」を形成している。目撃者によると、爆撃の一部はオムドゥルマンの国営放送局の近くに着弾した。

ハルツームの目撃者は、状況は比較的落ち着いているものの、散発的に銃声が聞こえると報告している。

4月15日に始まったこの紛争は、国内で、また近隣諸国へ約110万人を避難生活に追いやっている。世界保健機関(WHO)によると、およそ705人が死亡し、少なくとも5,287人が負傷している。

米国とサウジアラビアの支援を受けたジッダでの協議は成果を上げておらず、複数の停戦協定に違反していることについて、双方がお互いを非難している。

オムドゥルマンのアルサルハ地区に住む33歳のサナア・ハッサン氏は、「早朝に激しい砲撃を受け、家全体が揺れていました」と電話でロイターに語った。

「恐ろしくて、みんなベッドの下に横たわっていました。今起きていることは、まるで悪夢です」と彼女は語った。

RSFが住宅区域に潜伏しているため、正規軍はほぼ絶え間なく空爆をしかけている。

ここ数日では、ダルフール地域のニャラとザレンジェイで再び地上戦が勃発した。

両軍は19日遅くに声明を発表し、国内最大の都市の1つであるニャラでの戦闘を引き起こしたことについて、お互いを非難した。この街は、地域で結ばれた停戦協定によって数週間は比較的穏やかな状態を維持していた。

地元の活動家は、軍本部の近くにある街の主要市場付近で、20日の朝に散発的な銃撃戦があったと述べた。活動家によると、この2日間の戦闘で約30人が死亡したという。

ハルツームで戦闘の引き金を引いたのは、紛争に悩まされた数十年の独裁政権を経て、スーダンを民主主義へ移行させようとした動きだった。国際的な支援を得た取引の下での軍隊へのRSF統合計画と将来の指揮系統を巡り、論争が起こったのである。

米国国際開発庁(USAID)は19日遅くに、スーダンおよびスーダンからの避難民を受け入れている国々に対し、食料や医療援助など1億ドル以上を提供すると発表した。

「スーダンで現在人々が抱えている苦しみの大きさを伝えきることはできません」と、USAIDのサマンサ・パワー長官は述べた。

ロイター

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