
青森県は14日夜、三沢市の採卵鶏を飼う養鶏場で、致死率の高い高病原性鳥インフルエンザの疑いがある事例が発生したと発表した。遺伝子検査で感染が確認されれば、飼育している約137万羽をすべて殺処分する。農林水産省によると、殺処分されれば、全国で過去最多となる。
県によると、14日昼ごろ、県の家畜保健衛生所に養鶏場から「死んでいる鶏が増加している」と連絡があり、簡易検査で13羽のうち11羽が陽性だった。遺伝子検査の結果は15日昼ごろに判明する見通し。
青森では今年2月現在、採卵鶏が約649万7000羽飼育されており、今回の養鶏場は県内全体の約21%を占める。鶏卵の流通に与える影響について県の担当者は、「多少の影響はあると考えているが、どうなっていくかは現時点では分からない」と述べるにとどめた。
同県では11月にも横浜町の養鶏場で鳥インフルエンザが発生。約13万羽が殺処分されている。
時事通信