
香港当局は、水曜日、日本に対して香港からの直行便に対する制限の撤廃を要望した。この制限は、中国本土における新型コロナウイルスの感染症例の爆発的増加を受けて課されるようになったものである。
新型コロナ禍対策として香港は同様の制限を敷いていた。香港のそうした制限には、新型コロナ陽性者の旅客の搭乗したフライトの運航会社に対する迅速な乗り入れ禁止措置や大規模感染が発生した国への渡航制限などが含まれていた。
日本は、今週、中国に対して特定の制限を課す最初の国々の一つとなった。これは、中国政府によるゼロコロナ政策の撤廃の決定に伴い中国本土で感染者数が激増したことを受けての日本の対策である。
今回の規制で、香港からの直行便は、東京の成田と羽田、大阪の関西、名古屋の中部の4空港に限定されることになった。
香港運輸局は、水曜日、「観光シーズンのピーク時に日本当局が下した拙速な決定には非常に失望した」と述べた。
運輸局は、在香港日本領事館に連絡し、決定の取り消しを「厳粛に要望」したと発表した。日本政府の決定では、制限措置の開始は金曜日となっている。
制限の対象となった航空会社は、これからしばらくの間は現地に取り残された乗客を迎えるために無乗客の旅客機を所定の空港に送ることが出来るという。
金曜日以降、日本は中国からの乗客に到着時の新型コロナウイルス検査を義務付けるが、香港とマカオからの乗客についてはこの限りではない。
香港は、新型コロナ禍の間、中国のゼロコロナ政策に倣って世界でも最高レベルに厳格な旅行制限を敷いたが、そのためビジネス拠点としては2年以上も孤立した状態に甘んじざるを得なかった。
香港の規制は最近ようやく緩和され初め、すべての到着客に強制的に課されていたホテルでの隔離も9月に撤廃された。
以降、香港人は休暇を取って海外の家族や親族を訪問することに注力したため、旅行者数は急増した。
国外からの到着便に対する制限を10月に撤廃した日本でも、旅行者数は急増している。
今年5月の日本の全空港における香港からの到着旅客数は、700人に過ぎなかった。11月には、83000人に跳ね上がった。
AFP