
ニューデリー時事:バングラデシュの首都ダッカを走る同国初の都市型鉄道「ダッカメトロ」が28日、一部区間で開業し、式典が行われた。
建設には円借款を活用。複数の日本企業が施工などに関わり、日本の運行ノウハウを導入した。
今回開業したのは複数の路線のうち「6号線」の一部約12キロの区間。
2000万人以上が暮らすダッカで深刻になっている交通渋滞や大気汚染の緩和が期待される。
車両の製造は川崎重工業が手掛けた。高温多湿の環境に配慮し、大容量の空調設備を搭載。
女性専用車両も設けており、開業に当たり国内初の女性運転士が採用された。
式典に出席したハシナ首相は「バングラの発展という王冠に新たな羽(の飾り)が加わった」と喜びを表した。
国際協力機構(JICA)によると、6号線の総事業費約4352億円のうち、6割弱を日本の有償資金協力で賄う。
車両基地内には、プロジェクトに携わり、2016年にダッカで起きたテロ事件で犠牲となった日本人7人の慰霊碑がある。今後整備される駅に移設される予定だ。
時事通信