
ワシントン時事:ジャンピエール米大統領報道官は3日の声明で、岸田文雄首相が13日にホワイトハウスでバイデン大統領と会談すると明らかにした。日本の新たな国家安全保障戦略や、先進7カ国首脳会議(G7サミット)議長国としての役割について、バイデン氏が会談で「全面的な支持を改めて表明する」と述べた。
岸田氏がホワイトハウスを訪れるのは初めて。ジャンピエール氏は「かつてないほど強固な日米同盟を祝福し、今後1年の日米協力の方向性を定める会談になる」と強調した。
両首脳は、日本の安保関連3文書改定で「反撃能力」(敵基地攻撃能力)の保有が盛り込まれたことなどを踏まえ、同盟の抑止力・対処力の強化を確認する見通し。また、5月に広島市で開くG7サミットを日米主導で成功させるため、議論の方向性をすり合わせるとみられる。
ジャンピエール氏は、両首脳が核・ミサイル開発を進める北朝鮮情勢や、ロシアのウクライナ侵攻、台湾海峡の平和と安定の維持など、地域や世界の課題について協議すると説明。対中国を念頭に置く「自由で開かれたインド太平洋」の推進や、重要技術分野の協力も日米が引き続き進めていくとした。
時事通信