
サンパウロ時事:中南米4カ国と米国を歴訪中の林芳正外相は5日、最初の訪問国メキシコでエブラルド外相と会談し、今年の外交関係樹立135周年を機に2国間交流を一層発展させていくことで一致した。
両国は1888年、日本にとって初の平等条約となる「日墨修好通商条約」締結を機に国交を結んでいる。
林氏は会談で「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)実現に向け、戦略的グローバルパートナーのメキシコと緊密に協力したい」と指摘。
両国が参加する環太平洋連携協定(TPP)への加入希望国が相次いでいることを背景に、協定水準を維持するため協力することを確認した。
林氏は、メキシコの火力発電に出資していた子会社の移管を巡り、中部電力がメキシコ税関当局から約759億円の納付を命じられたことを念頭に「エネルギー分野における法的安定性の確保に期待している」と強調。
エブラルド氏は「重要パートナーである日本の関心に留意して対応を検討していきたい」と応じた。
時事通信