
岸田文雄首相は6日夜、ウクライナのゼレンスキー大統領と約30分間、電話会談を行った。
ゼレンスキー氏は首相に対し、同国の首都キーウを訪れるよう要請。会談後、首相は記者団に「現時点では私の訪問は何ら決まっていないが、諸般の状況も踏まえ検討したい」と語った。
先進7カ国(G7)では、昨年4月に英国のジョンソン首相(当時)、5月にカナダのトルドー首相が個別に訪問。6月にはドイツのショルツ首相、フランスのマクロン大統領、イタリアのドラギ首相(当時)が同時に現地入りした。
米国も昨年4月にブリンケン国務長官とオースティン国防長官がそろって訪問。
バイデン大統領は12月にワシントンを訪れたゼレンスキー氏と会談しており、G7首脳の中で直接顔を合わせていないのは日本だけになっていた。
今後、岸田首相はキーウ周辺の戦況などを慎重に見極めながら、時期や方法などを探るとみられる。
首相は電話会談で、G7首脳会議(サミット)の今年の議長国として、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を巡り、積極的に役割を果たしていく考えを強調。発電機など越冬用物資の供与にも取り組む方針を伝えた。
これに対し、ゼレンスキー氏は謝意を表明。両首脳は引き続き連携を強めていくことを確認した。
時事通信