
アラブニュース・ジャパン
東京: 参院議員の鈴木宗男氏は自身のブログで、岸田首相にウクライナのゼレンスキー大統領から同国訪問の招請があったことに関して、「行かない方が賢明」として訪問しないよう助言した。
日本維新の会の鈴木議員は、ウクライナ問題よりもロシアとの問題を優先するべきだと述べた。
「そもそも論として日本の国益の観点からして、ロシアとウクライナどちらが大事だろうか。北方領土問題があり、漁業交渉があり、肥料の原料、何よりも日本の一番のウィークポイントであるエネルギーの安定供給に、ロシアは日本にとって死活的に大事な国ではないか」
旧ソ連が終戦時に北方四島を占領したため、日本は第二次世界大戦後の平和協定にまだ調印していない。
74歳の鈴木氏は、ゼレンスキー氏が「常軌を逸して」おり、「約束を履行しない」として批判、国家指導者が「約束を守る」ことは民主主義の大前提であると指摘した。
鈴木氏は「ミンスク1・2を守らず、ブダペスト覚書の再協議を言い核を戻せと言わんばかりの話をしたのはゼレンスキーではないのか」、「約束を履行しない国のリーダーが正しいというのはいかがなものだろうか。
感情論や情緒的にウクライナ問題を考えてはならない」と述べた。
岸田氏は金曜日、ゼレンスキー氏と電話会談を行い、ウクライナへの招請を受けた。その後、岸田氏はキーフ訪問を検討するとしている。
鈴木氏は最近、プーチン氏がロシア正教のクリスマスにあたり停戦を指示したことについて、プーチン大統領からの「新年のお年玉」と評価し、G7、G20首脳にも停戦を重く受け止めるよう求めた。