アラブニュース・ジャパン
東京:石破茂元防衛相は、「アジア太平洋版のNATOをつくるか、NATO条約の一部を変えて日本がそこに入るか」を支持するとし、これには日本の平和憲法の改正が必要であると指摘した。
石破氏は、「集団的自衛権は少なくとも憲法上は制約なく使えるのだという形に日本の憲法解釈を変えたい。
そうしなければ、アジア太平洋版NATOは絶対にできない」 として、日本は軍事問題に関して独自の方向性を持つことが重要だと述べた。
石破氏は日本外国特派員協会で、記者団に対して次のように述べた。「日米同盟がどのように機能にするのか、徹底した検証が必要だ。米国と韓国のように共通の司令部がない。これは私たちが必要とするものだ。今のところ、日本の防衛は米国が提供する核の傘に依存している」
「日米同盟は極めて重要だと思うが、だからといって米国のすべての要求を満たす、またはアメリカを喜ばせるために何かすることではない。米国の味方になることは大切だが、米国に喜んでもらうために軍事力を高めることは日本の利益にはならない」
石破氏は自民党元幹事長で、党総裁の座に何度も挑戦しており、多くの有権者からの人気が高いが、「私を支持してくれる方は、野党や無党派に多い」とアラブニュース・ジャパンの質問に答えた。
「総理大臣になることは何かを成し遂げるための手段であり、総理になることが目的だと思ったことは1度もない。日本国がサスティナブルでインディペンデントな国になるように努力をしたい。その思いを共有する人が自民党支持者の中に増えることが極めて大事で、そのための努力をしなくてはならない。それが実現した時に、手段として総理になることはあるかもしれない。しかし、そのために自分の主義主張を捨てることはまったくない」
世論調査では、石破氏は「次期首相にふさわしい人物」として高い評価を得ているが、自民党の総裁選では4度敗北している。しかし、5度目の総裁選出馬の可能性を排除していない。自民党の政治家としては現在、河野太郎デジタル大臣が24%で最も人気があり、石破氏が15%で続いている。