ソウル:韓国大統領府は9日、尹錫悦大統領夫妻が日本政府の招待を受け、3月16日から17日まで日本を訪問すると発表した。韓国政府が戦時中の強制労働をめぐる長期的な論争を終結させる計画を発表してから、12年ぶりの訪日となる。
尹大統領は日本の岸田文雄首相と首脳会談を行う予定である。
韓国大統領府は「今回の訪問は韓日関係の改善と発展において重要な一里塚となるだろう」と表明した。
韓国は、米国主導で中国と北朝鮮に統一戦線を張る動きを阻害してきたこの論争の終結を求めており、6日、1910年から1945年までの日本による植民地支配下における強制労働の被害者に対して、韓国企業が補償を行うと発表した。
松野博一官房長官はブリーフィングで、「韓国は、国際社会のさまざまな問題に対処するために協力すべき重要な隣国です」と述べた。
「今回の訪日によって、国交正常化以来の友好的な協力関係をベースとした日韓関係がさらに深まることを期待します」
予定される議題について質問されると、「何も決まっていません」と答えた。
韓国大統領府は、「過去の不幸な歴史を乗り越え、未来に向かって前進するために」、安全保障、経済、文化などさまざまな分野を拡大し、両国間の人々の交流を活性化させたいと述べた。
韓国国防省は7日、米国との三国間関係も含めて安全保障協力を強化するために日本と協力していくことを表明した。
米国政府は両国の同盟国に和解を迫り、今回の発表を「画期的」であるとしたが、被害者の中には補償金を拒否すると明言した者もおり、政治的・法的な争いが激化している。
ロイター