
日本とイエメンの政府関係者は、引き続き連携しながら、イエメンにおける恒久的和平の実現に向けた取組みを継続していくことを確認した。
東和広(ひがしかずひろ)在イエメン共和国日本国臨時代理大使は、3月19日から21日までイエメン政府関係者との意見交換と現地情勢視察を目的として、イエメン共和国を訪問した。
外務省の発表によると、訪問は首都アデンを含み、安全対策に万全を期した上で実施された。
東臨時代理大使は、マイーン・アブドルマリク・サイード・イエメン共和国首相を表敬し、国際機関を通じたイエメンに対する日本の人道支援について説明するとともに、昨年10月に失効した停戦合意の延長に向けたイエメン政府の努力を評価した。また東臨時代理大使は、日本がイエメンの恒久平和のために引き続き支援していくことを表明した。
これに対しマイーン首相は、人道支援を含むイエメンの平和と安定の実現に向けた日本の貢献に謝意を表明し、日本と引き続き連携していきたいと述べた。
更に東臨時代理大使は、暫定首都アデンの機能強化に向けたイエメン政府の取組を後押しする令和4年度の無償資金協力案件「アデン港における効率性改善計画」を発表した。
また東臨時代理大使は、フメイド運輸大臣や、バースハイブ計画・国際協力副大臣を始めとするイエメン政府関係者とも会談した。
バースハイブ計画・国際協力副大臣は先般、復興計画策定能力向上を目的とするJICA研修へ参加のために訪日している。
外務省の発表資料は、日本政府が国連及びその他関係国と連携しながら、今後も必要な支援の提供や外交努力を通じ、イエメンにおける平和と安定の実現に向けて引き続き積極的に取り組んでいくことを表明している。