
東京:日本の警察は、有名な牛丼屋で1人が箸で共用の容器から生姜を食べている映像を投稿した2人の男性を逮捕した。寿司チェーン店を襲い「寿司テロ」として知られるようになった一連の悪ふざけと同種のものである。
大阪府警は5日、嶋津龍と岡敏秀両容疑者が営業妨害と器物損壊・汚損の疑いで逮捕されたと発表した。
岡容疑者が撮影し、ソーシャルメディアで公開されたビデオには、島津容疑者が、牛丼のトッピングの定番である紅生姜の千切りを、客が使うはずのトングではなく、箸で繰り返し口に押し込んでいるのが映っていると警察は述べている。
島津容疑者は「人を笑わせたかった」と警察に話している。岡容疑者は、島津に面白いことをするよう勧めたのは自分であり、面白いのでみんなに見てもらいたいと思い、ビデオを共有したと語ったと警察は述べ、2人はレストランに何の恨みも抱いていないと付け加えた。
警察は3月に島津(35歳)を、今週には岡(34歳)を逮捕し、両者とも容疑を認めていると関係者は述べている。営業妨害で有罪になった場合、2人は50万円(3,800ドル)以下の罰金または3年以下の懲役、器物損壊では3年以下の懲役または30万円(2,280ドル)以下の罰金に処される可能性がある。
2月に入ってから、お客がこの動画を見て同チェーンに知らせたため悪ふざけが明るみに出、同店はすぐに一時閉店して薬味の生姜をすべて廃棄し、容器を洗浄したという。吉野家は警察へも通報した。
警察は、このレストランを大阪の住之江区にある吉野家チェーンの1店舗であるとだけ明かした。
吉野家ホールディングスは、この悪ふざけのニュースが多くの顧客に不快感を与え、食品業界全体の安全性に疑問を投げかけたことは遺憾であり、同様の問題が繰り返されないことを望むと述べた、と共同通信は報じた。
醤油味の牛肉と玉ねぎを丼入りのご飯の上に乗せたお手ごろ価格の牛丼は人気の料理で、全国に1,100店舗以上を展開する吉野家で起きた今回の事件は、「寿司テロ」と呼ばれるようになった悪ふざけが回転寿司チェーンで相次いだ数週間後に起きたため、懸念されているようだ。
ある事件では、2月、日本の中部地方にある大手「回転」寿司レストランで、共用の醤油差しの上部をなめ、素手で通過する寿司をつかんで食べ、営業を妨害した容疑で3人が警察に逮捕された。
他の寿司チェーンも同様のイタズラを受け、監視カメラを設置して客を監視したり、寿司を提供するコンベアを停止したりするなどの措置をとっている。
AP