
天皇陛下が6月後半に、インドネシアを国賓として公式訪問される方向で検討が進められていることが6日、関係者への取材で分かった。皇后さまも体調次第で同行する。実現すれば、即位後の外国訪問は昨年9月の訪英以来2度目で、本格的な親善訪問は初めてとなる。
インドネシアは今年、東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国を務めている。関係者によると、日本とASEANの友好協力関係50周年に合わせ、訪問が検討されている。首都ジャカルタを訪れ、歓迎式典や大統領主催の晩さん会への出席などが計画されており、滞在は1週間程度の見通し。
両陛下は昨年7月、来日したインドネシアのジョコ大統領夫妻と皇居・御所で会見。その際、同国訪問の招請があった。陛下が同国を訪れるのは初めてとなる。
同9月には、エリザベス女王の国葬に参列するため、即位後初の外国として英国を訪れた。
上皇ご夫妻は在位中の1991年、即位後初めての外国訪問として、インドネシアをタイ、マレーシアとともに訪れている。
時事通信