
新型コロナウイルスによる肺炎が広がる中国湖北省武漢市から退避した日本人と中国籍家族ら198人を乗せた日本政府のチャーター機第4便が7日午前、羽田空港に到着した。日本政府によると、4人が体調不良で医療機関に搬送された。症状がない人は経過観察のため、税務大学校和光校舎(埼玉県和光市)で受け入れる。
日本政府のチャーター機による中国籍の人の退避を認めたのは初めて。政府によると、湖北省に在留する帰国希望者は残り数人となり、チャーター機による邦人退避は一段落した。
日本政府によると、198人は日本人とその配偶者、子どもらで、武漢市在住が80人、同市外の湖北省在住が118人。国籍・地域は日本が119人、中国が77人、台湾が2人。6歳以下が51人いるという。
厚生労働省は機内で検疫を実施。搬送された4人を除く全員が国立国際医療研究センター(東京都新宿区)で健康状態を確認した後、滞在施設に移動する。
第1~4便では、計763人が帰国。第3便までで、無症状の4人を含む計9人の感染が確認された。
厚労省は、ウイルス検査で陰性だった人も、感染の有無を慎重に見極める必要があるとして、民間ホテルや政府の関連施設に最長12.5日間とどまり、外出を控えるよう要請している。
時事通信社