
北朝鮮では、韓国のアクセントを真似したり、韓国で使われているフレーズを使用したりした自国民に死刑を宣告できるようになっている。
新しい法律は、この共産主義国における韓国の影響に抗うために施行された。5月に制定された平壌文化言語保護法は、韓国の方言を「浄化」することを目的としている。
この法律には、「我が国は、傀儡国の言語を模倣したり広めたりする者を、傀儡国文化に汚染されたゴミとして、また犯罪者として扱うものとする。事の重大さに関わらず、いかなる者も死刑をはじめとする重大な法的制裁にさらされることになる」と定められている。
さらにこの法律では、日本語の語彙、許可されていない流行語、曖昧な言葉、「非倫理的な」略語も禁止されている。この新しい法律の原理は、北朝鮮人に「傀儡国のような話し方の使用」を避けさせることである。
違法に輸入された映画、テレビドラマ、ニュース番組の影響で、北朝鮮では韓国文化の人気が高まっている。そして、これらプログラムの人気により、新たな話し言葉が誕生している。
韓国の言葉では、ファッションを意味する「paesyeon」や妻を意味する「waipeu」など、英語から派生した単語も使われている。平壌文化言語保護法によると、韓国では「傀儡国の話し方」が使われているため、北朝鮮国民はこのような言葉を避けることが望まれている。
また、北朝鮮の女性は、夫やボーイフレンドを指すのに「oppa」や「jagiya」などの言葉を使うのをやめ、同志を意味する「dongji」という言葉のみを使用すべきとされている。
4月には、北朝鮮のウィンタースポーツの選手20人が、試合中に韓国の言葉を使用したことが判明し、捕虜収容所での労働を言い渡されたことを同国は発表した。