
新型コロナウイルスの集団感染が発生し、横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の一部乗客が14日、下船した。厚生労働省は、80歳以上で持病がある人らの下船を認める方針を示していた。
同省によると、下船が認められたのは80歳以上で、持病のある人または開閉できる窓のない部屋に滞在している人。同省は、長期化する船内待機によるこうした高齢者の健康リスクを懸念。ウイルス検査で陰性が確認された人のうち、希望者の下船を認めた。
下船した高齢者らは、新型ウイルスの潜伏期間が過ぎるまで、埼玉県和光市の税務大学校に滞在する。同省は、80代で持病がない人や、70代の乗客らの下船も今後検討する。
同船は3日夜に横浜市の大黒ふ頭沖へ到着。乗客乗員約3400人が船内に残り、個室などで原則19日までの待機が求められている。
時事通信社