
ワシントン時事:米国家安全保障会議(NSC)のキャンベル・インド太平洋調整官は16日、今週行われる日米韓首脳会談で3カ国の首脳や政府高官が利用するホットライン(専用回線)の設置を発表すると明らかにした。ワシントン市内で行われたシンクタンクのイベントで語った。
キャンベル氏は「(3カ国は)対話と緊急事態への対応に責任を持つ」と説明した。同氏によると、日米韓首脳会談の毎年の定例化も併せて表明する。こうした取り組みには、仮に将来政治的な関係が悪化しても安全保障協力に影響させないよう、3カ国の枠組みを制度化する狙いがある。
首脳会談では北朝鮮の急速な核・ミサイル開発への対応に加え、ロシアの侵攻を受けたウクライナに対する支援や、台湾海峡の平和と安定を維持する必要性についても協議。法の支配に基づく国際秩序の推進で一致する見通しだ。
時事通信