
リヤド:林芳正外相の中東歴訪で強調されたトピックは、サウジアラビアとイランの新たな関係、パレスチナとイスラエルの緊張であった。外務副報道官の岡野結城子氏がアラブニュース・ジャパンに伝えた。
岡野氏は7日、リヤドで記者ブリーフィングを行い、日本の林外相がサウジアラビアの外相や他の湾岸協力理事会(GCC)首脳と会談したことを強調した。
中国が仲介したサウジアラビアとイランの新しい合意について、日本はこの動きを歓迎すると述べた。
「この動きを心から歓迎する。関係諸国が多大な努力を払い、これを実現させたことを理解している。中国、または他の国々においても、そのための機運はあったと考える」と、岡野氏はアラブニュース・ジャパンに語った。
「日本も長年にわたりアラブ諸国との関与を非常に積極的に行ってきた。申し上げたように、私たちの友情や、これらの国々との友好的で好意的な関係を活用して、中東での平和を確立したいと考えている」と彼女は付け加えた。
岡野氏は、岸田文雄首相の中東歴訪によって、日本がサウジアラビアとの関係強化に弾みをつけることができたと述べた。
「外相は2年前の10月に就任して以来、中東訪問を望んでいた。それは彼の最優先事項のひとつだった」と彼女は説明した。
岸田総理の訪問後、日本は王国と日本との関係を推し進め、脱炭素化とグリーンエネルギーにおける協力への道筋を開いた。
岡野氏はまた、日本はサウジアラビアと軍事協力に関してどのような具体的協力ができるかを検討していると述べた。両国は最近、軍事協力を推進することで合意している。
UAEと日本は防衛装備品・技術移転協定を結んでおり、サウジアラビアとの間でもそれが可能であり、さらに多くの可能性があると岡野氏は述べた。
同氏はアラブニュース・ジャパンの取材に対し、イスラエルとパレスチナの緊張激化には深刻な懸念があると述べた。
「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)やその他の国際機関を通じて、私たちは難民問題を支援しようとしている」と岡野氏は語った。「イスラエルが新たな入植計画を発表した際、私たちはその動きに深い懸念を示し、当事者に対話を呼びかける報道官声明を出した」
エジプトで行われた日本・アラブ対話では、パレスチナ問題が非常に大きく取り上げられたと岡野氏は語った。
彼女は、林外相がそこでパレスチナの担当者と「非常に短い会談」を行い、日本が「二国家解決」を支持することを表明したと付け加えた。
林外相は7日にサウジアラビアで中東歴訪を終え、ポーランドに向かった。