

キーウ(ウクライナ):ウクライナのドミトロ・クレバ外務大臣は9日、日本政府の人道支援について日本の林芳正外務大臣に感謝の意を表明し、戦争で荒廃したウクライナの復興に向けた日本の取り組みを称賛した。
「林外務大臣と日本国民全員に、ウクライナ国民が日本の人道支援を記憶し、決して忘れないことを知ってもらいたい」とドミトロ・クレバ氏は共同記者会見で述べた。
日本は「ウクライナの戦後復興に参加する準備をしている」とクレバ氏は述べた。
「我々は、他の国々にも日本に倣うよう呼びかけている」
これに先立ち、林氏はロシア軍による虐殺の象徴的な場所であるブチャを訪れたと、キーウ州当局が発表した。
キーウ州当局は、ロシアの占領中に殺害された民間人が眠る墓地を訪れる林氏の写真を掲載した。
日本の戦後憲法は、表向きには軍事力を防衛手段に限定しているため、予想通り、日本政府は軍事的支援を提供していない。
「日本はすでに、安全保障の分野で他の多くの重要なことができることを実証している」とクレバ氏は述べ、二国間の安全保障に関する交渉の開始を発表した。
林氏の訪問には日本の企業代表者も同行した。林氏は訪問中、ウクライナのデニス・シュミーガル首相やウォロディミル・ゼレンスキー大統領とも会談した。
「日本の大企業はウクライナとの長期的な協力に関心を持っている」とシュミーガル氏は述べた。
日本は、欧米諸国とともにロシアに制裁を課すだけでなく、ウクライナに財政的・人道的支援を提供してきた。
クレバ氏によると、ウクライナはすでに日本から76億ドルの人道援助を受けているという。
また、防衛装備を送り、戦争から逃れてきた人々を受け入れるという珍しい措置もとっている。
「ウクライナと日本のパートナーシップが世界的な模範になると確信している」とゼレンスキー氏は夜の演説で述べた。
AFP