
ドバイ:スーダン外交筋によると、スーダン軍は停戦と人道的アクセスの許可を巡る協議を停止しており、新たな流血の事態に対する懸念が高まっている。
敵対する即応支援部隊 (RSF) との協議は5月初旬に始まり、民間人の保護を約束する宣言が採択され、2度の短期停戦協定が結ばれた。ただし、停戦協定は繰り返し破られてきた。
スーダン軍とRSFは、1週間の停戦協定が月曜日遅くに期限切れとなる直前、停戦を5日間延長することで合意していた。
この停戦協定は、サウジアラビアと米国が仲介および遠隔監視している。両国は、スーダン軍とRSF双方が停戦協定を破っているものの、推定200万人への支援物資の提供はまだ認めていると話す。
この紛争により、140万人近くが故郷からの避難を強いられており、その中には近隣諸国に渡った35万人以上が含まれる。
首都圏は略奪がはびこり、幾度とない電力と水道の供給停止に見舞われている。ほとんどの病院はサービスの提供中止に追いやられている。
国連、複数の援助機関、大使館、スーダン中央政府の一部は、混乱がほとんど起きていないポートスーダンに業務を移した。ポートスーダンは、紅海州にある主要な海運ハブである。
2019年の大衆暴動でオマル・アル・バシール元大統領が失脚してから、スーダン軍とRSFの指導者がスーダン統治評議会のトップの座を占めてきた。
彼らは、評議会の議長職を文民に委譲することになっていた2021年にクーデターを起こし、その後、移行計画に基づく指揮命令系統とRSFの再編をめぐって対立するようになった。
ロイター