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台湾、中国軍の戦闘機68機と艦船10隻を周辺海域で確認

台湾国防部は同国付近で2日間にわたって、中国の戦闘機68機と艦船10隻を確認したと発表した。(ファイル/AFP通信)
台湾国防部は同国付近で2日間にわたって、中国の戦闘機68機と艦船10隻を確認したと発表した。(ファイル/AFP通信)
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14 Sep 2023 10:09:09 GMT9
14 Sep 2023 10:09:09 GMT9
  • 台湾政府によると、戦闘機と艦船の一部は太平洋西部に向かった

台北:中国が太平洋西部で航空・海上訓練を実施すると警告していた台湾政府は14日、中国軍の戦闘機数十機と軍艦10隻が台湾の周辺海域で確認されたと報告した。

中国は自治下にある台湾を自国領土の一部であると主張していることから、2016年に独立志向を持つ蔡英文総統が政権を握って以来、関係が悪化しており、台湾に対する軍事的・政治的圧力を強めている。

台湾国防部は声明を発表し、13日午前から14日午前にかけて、台湾周辺で中国軍の戦闘機68機と軍艦10隻を確認したと述べた。

この報告に先立ち、台湾政府は、これらの戦闘機や軍艦の一部が中国の航空母艦「山東」と 「海空共同訓練」を行うため、太平洋の西部方面に向かっていると発表していた。

台北政府によると、山東は中国海軍で運用されている航空母艦2隻のうちの1隻で、11日には台湾の南東60海里(110キロ)付近で確認され、太平洋西部に向かって航行していたという。

日本の防衛省も13日に声明を出し、台湾の東に位置する宮古島の南方約650キロ(400マイル)の海域で、フリゲート艦、駆逐艦、高速戦闘支援艦、山東などを含む6隻の軍艦が航行しているのを自衛隊が発見したと報告した。

また同省は、中国の山東省からジェット機やヘリコプターが離着陸する様子も確認したと述べた。

台湾政府は今週、中国が台湾周辺で「グレーゾーン」の活動を強めていると警告し、全面的な対立を避けながらも、地域的緊張を高めて台湾に圧力をかけようとする中国政府を非難した。

専門家の1人は、中国軍は「台湾を占領できる能力を開発する任務が課されている」と語った。

ワシントンDCに本部を置くジャーマン・マーシャル財団の中国専門家、ボニー・グレイザー氏は、「これらの軍事演習は、そのような能力を開発し、訓練することを目的としている」と述べた。

「この傾向は続き、台湾への圧力は高まっていくと予想される」

中国政府は、太平洋西部で実施されているいかなる訓練についても公式にコメントを出していない。

しかし、台湾周辺での訓練を統括している中国人民解放軍東部戦区は13日、「航空部隊」が「先日」、「数千キロ」の範囲内で訓練を実施したと発表した。

台湾に関する言及はなかった。

中国政府は先週、米国とカナダに所属する2隻の艦船が台湾海峡を通過したことを受け、中国軍は「常に厳戒態勢にある」とコメントした。

米海軍は、この艦船がアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のラルフ・ジョンソンとHMCSオタワだったことを明かし、台湾海峡を通過したのは「米国、同盟国、パートナー国による自由で開かれたインド太平洋(またはアジア太平洋)に対するコミットメントを示すものだ」と説明した。

米国と西側の同盟諸国は、台湾海峡と領有権が争われている南シナ海はどちらも国際水路であることを強調するために、「航行の自由」と称する通過行為を増やし、中国政府を怒らせている。

4月には、総統がケビン・マッカーシー下院議長と米カリフォルニア州で会談したことを受けて、中国軍が台湾包囲を想定した軍事演習を実施していた。

AFP

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