
東京:日本の岸田文雄総理大臣は、北朝鮮の金正恩総書記との「前提条件なしの」会談を望んでいると政府高官が9月15日明らかにした。
岸田首相はこれまでも、金総書記との会談を行う用意があると述べていたが、今回の発言は金総書記が今週、ロシアを訪問してウラジーミル・プーチン大統領と会談した後に改めて行われた。
米政府関係者はロシア政府がウクライナでの戦争で用いるための弾薬を求めていると警告を発しており、北朝鮮とロシアの首脳会談は両国間で武器供与に関する合意が行われたのではないかという懸念を呼び起こした。
「日朝首脳会談をできる限り早期に実現するため、首相直轄のハイレベル協議を行いたいと考えている」と、日本の松野博一官房長官は定例記者会見で報道陣に述べた。
岸田首相は金総書記と「随時前提条件なしで、直接対面したいという決意を表明している」と松野氏は述べた。
13日のプーチン大統領との会談後、金総書記はロシア極東の工業都市コムソモリスク・ナ・アムーレを訪問し、14日に戦闘機を製造する工場を視察したとされる。
長年にわたる同盟国であるロシアと北朝鮮はともに多くの国際的制裁(ロシアはウクライナ戦争により、北朝鮮は核実験により)を受けている。
日本の上川陽子外相は13日、報道陣に対し日本政府はロシア・北朝鮮の首脳会談を「北朝鮮とのあらゆる軍事関連素材の取引を禁じた国連安保理決議に違反する可能性も含め、懸念を持って」見守ると述べた。
AFP