
ニューヨーク:アラブ諸国とEUの高官らは、イスラエル・パレスチナ紛争の二国家解決が和平への唯一の実行可能な道であることを再確認するとともに、和平プロセスに「新たなエネルギー」を注入するための一連の作業部会の発足を決定した。
第78回国連総会に合わせて行われた記者会見(アラブニュースも出席)でこのイニシアティブを発表したEUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表は、この会議の出席者らは現地の状況が「悪化」していることを懸念していると述べた。
さらに次のように続けた。「ヨルダンとサウジアラビアの外相およびアラブ連盟の事務局長と非常に長い会議を行った」
「長い会議となったが、全員が満足して終えることができた。非常に良い会議だった」
「1ヶ月後にブリュッセルで、解決を見出すための二国間、多国間、地域的アプローチを検討する上級レベルの作業部会を3つ立ち上げる」
オスロ合意から30年が経過したものの、その間に状況は一向に改善しておらず、占領下のパレスチナ自治区におけるイスラエル人入植地の数は増加するばかりで、双方ともに新たな交渉への意欲を示していないことをボレル上級代表は認めた。
また、イスラエル側にもパレスチナ側にも関与の意志が欠如している今、国際的な連合が紛争終結へのコミットメントを示すことが重要だと述べた。
「今回の会議の成果は、多くの人が二国家解決への強いコミットメントを示したことだ。もし二国家解決を支持すると言った全員が適切に関与していれば、我々は既に二国家解決を手にしていたはずだ」
「実行可能な解決策は他にない。代替策はないのだから、我々はそれに向けて取り組み続ける。全てが解決されたとは言えないが良い出発点になった」