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レバノン財務相を聴取:中央銀行調査の一環

ベイルートの執務室で行われたAFPのインタビュー中に顔をしかめるレバノン中央銀行のリアド・サラメ総裁(2010年1月18日)。(AFP)
ベイルートの執務室で行われたAFPのインタビュー中に顔をしかめるレバノン中央銀行のリアド・サラメ総裁(2010年1月18日)。(AFP)
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06 May 2023 04:05:27 GMT9
06 May 2023 04:05:27 GMT9
  • 欧州3か国の政府は22年3月、調査に関連した資産1億3000万ドル以上の資産を凍結

ベイルート:ヨーロッパの司法チームが5日、レバノン中央銀行総裁の汚職調査に関連して同国の財務相代行に聞き取りを行ったと関係者が語った。

聞き取りはフランス、ドイツ、ルクセンブルクの代表団による調査の一環であり、当事案の容疑者や証人の取り調べのためのレバノン訪問は3回目となる。中央銀行のリアド・サラメ総裁に対しては、数件の金融犯罪に加え、約3億3000万ドルの資金洗浄を巡って海外で調査が進行中だ。

5日の聞き取りにおいて、財務相代行のユセフ・エル・ハリール氏は閣僚になる前に中央銀行でサラメ氏に近い立場にいたことについて質問を受けた、と関係者は述べている。

調査が進行中のため、関係者は匿名を条件に事情を明かしている。エル・ハリール氏は1982年から、2年近く前に財務相になるまで中央銀行に務めており、金融業務部門を統括していた。

ヨーロッパの調査団は、4日には総裁の弟であるラジャ・サラメ氏に聞き取りを行った。

エル・ハリール氏への聞き取り終了後、調査団はレバノンを離れると思われていた。

さらなる聞き取りのために再度レバノンを訪問するかどうかは不明だった。

欧州3か国の政府は、22年3月に調査に関連した資産1億3000万ドル以上の資産を凍結した。今年3月、調査団はベイルートを訪問し、海外にある中央銀行の資産や投資や総裁が所有するパリの共同住宅、弟がオーナーを務める証券会社フォリー・アソシエイツについて総裁に聞き取りを実施した。

フランス当局は以前、資金洗浄など複数の容疑でレバノンのAMバンクのマルワーン・ヘイレディン会長を尋問している。レバノン国内の報道によると、サラメ総裁は同僚とともに商業銀行を通じて公的資金を流用したという。

現在72歳の総裁はすべての容疑を繰り返し否認しており、資産はメリル・リンチの投資バンカー時代に得た報酬や相続した財産、投資などで蓄えたものだと主張している。

AP

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