
テヘラン:イラン北部で現地当局が100年ぶりと説明する豪雨が発生し、その影響による鉄砲水で20人が負傷したと、イランの地元メディアが報じた。
この報道によれば、アゼルバイジャンとの国境近くにあるカスピ海沿岸の都市アスタラとタレシュは、17日から豪雨に見舞われていた。
ギラン州の危機管理責任者を務めるアミール・モラディ氏は18日、イラン学生通信に対し、「大雨が・・・アスタラに降っています。こんなのは100年ぶりです」と語った。
メフル通信は20人が負傷したと報じた。
国営イラン通信は現地当局者の話として、19日にはギラン州および隣接するマーザンダラーン州の西部地区で、新たな洪水の発生が予想されると伝えた。
タスニム通信の報道によると、今回の洪水でアスタラにある橋の1本が押し流され、別の橋も大きな被害を被ったという。
また、緊急救助隊の画像を公開し、水没しかけた車両から乗客を助け出している様子なども伝えた。
イランの広大な山脈から流れる河川系は、鉄砲水が発生しやすい。
昨年は、イラン国内31州のうち21州で洪水が発生し、少なくとも96人が死亡したと現地当局は発表している。
AFP