チュニス:イスラム主義政党アンナハダは29日、カイス・サイード大統領を激しく批判するチュニジアの野党指導者ラーシド・ガンヌーシ氏が、刑務所でハンガーストライキを開始する予定であるとの声明を発表した。
82歳のガンヌーシ氏は,4月から収監されている。 ガンヌーシ氏の弁護士によれば、同氏の容疑は昨年のナフダ党員の葬儀における弔辞で、故人が「支配者や暴君を恐れず、ただ神を恐れた」と述べたことに起因するという。
チュニジアの裁判官は昨年5月、欠席審判においてガンヌーシ氏を扇動罪で1年間の懲役刑に処した、と同氏の弁護士であるモニア・ブアリ氏は述べている。
イスラム主義アンナハダの指導者であるガンヌーシ氏はまた、拘束されている別の野党関係者と共に、国家の安全に対する陰謀を企てたと非難されている。これら野党関係者は、選挙によって選出された議会を閉鎖し、政令による統治に移行することでクーデターを起こしたとして、サイード大統領を非難している。
昨年、低投票率で国民投票を通過させた憲法で新たな権限を定めたサイード大統領は、その行動がクーデターであるという主張を否定し、チュニジアを長年の混乱から救うために必要なものだったと述べている。
大統領は、批判者らを犯罪者や裏切り者、テロリストと呼び、彼らを釈放する裁判官は共犯者とみなされるだろうと警告している。
民主化をもたらした2011年の革命以前は政治犯で亡命者であったガンヌーシ氏は、2019年の選挙から2021年にサイード大統領が戦車を送り込んで議会を閉鎖するまで、議会の議長を務めていた。
警察は今年、ガンヌーシ氏を含む20人以上の政治家を拘束し、そのうちの何人かが国家の安全に対する陰謀を企てたと非難している。
ロイター