

ダマスカス:イスラエル軍が夜にかけてダマスカスを空爆し、「イスラム聖戦」のメンバー2人が死亡した、と月曜日、武装勢力が発表した。
日曜日、武装勢力とイスラエル軍がガザ周辺で衝突したことを受け、真夜中直前、イスラエルの戦闘機がシリアのイスラム聖戦の所在地とみられる場所に対し空爆を開始した。
ダマスカス郊外アデリヤ地域への襲撃は、武器の研究開発所を含む、イスラエル軍が「シリアにおけるイスラム聖戦の活動拠点」と呼ぶ場所が標的となった。
イスラム聖戦はその後、襲撃によりメンバー2人が殺害された、と声明を出した。
住民は、空軍の報復攻撃では、複数の爆発が15分ほどにわたってダマスカスを震撼させた、と語った。
シリアの紛争を監視している英国拠点のシリア人権監視団は、その爆発は、ダマスカス国際空港付近でイスラエルがイラン側の民兵とみられる人々を爆撃したことが原因だとした。
日曜日の明け方、イスラエルとガザ地区の境界フェンスの近くに爆発物を設置しようとしたイスラム聖戦のメンバーを、イスラエル軍が殺害したことをきっかけとする今回の交戦は、この襲撃により激化した。
ガザの写真家が撮影し、ソーシャルメディアで拡散されたビデオ映像では、イスラム聖戦戦闘員の遺体と見られるものが、それを片づけるイスラエル軍ブルドーザーからぶら下げられていた。
パレスチナの保健当局や目撃者によると、イスラエル軍はその場に近づき遺体を取り返そうとした人々を銃撃し、パレスチナ人2人が新たに負傷した。
その映像はガザを騒然とさせ、多くのソーシャルメディアの解説者が報復を呼びかけた。
イスラム聖戦はガザからイスラエルへロケット弾を発射し、アシュケロンなどの地域の空襲警報を鳴らした。イスラエルはガザへの一連の空襲で反撃した。
ロケット弾により、イスラエル南部の住民はシェルターへ非難した。ロケット弾の一部はイスラエルの対空ミサイル防衛システムに迎撃され、イスラエル人の負傷は報告されていない。
イスラエル軍は、ガザの襲撃された「数十」の標的の中には、地下インフラや、ロケット製造の原料を保管するために使われていたラファの施設が含まれていた、と発表した。
[caption id="attachment_10125" align="alignnone" width="800"]日曜日の真夜中直前、シリア国営通信社SANAが、軍の情報筋によると、イスラエルの航空機がシリア空域に侵入し、ダマスカス周辺エリアを標的に誘導ミサイルを連射した、と報道した。
シリア国営テレビAl-Ikhbariyaは、ミサイルを撃墜する対空防衛システムにより、ダマスカスの夜空で爆発が起こっている様子と見られる映像を放映した。
シリアの軍事筋は、多くのミサイルは標的に到達する前に撃墜されており、襲撃の被害は検証中である、と述べた。
イスラエルは頻繁にシリア内の標的を攻撃するが、その秘密軍事作戦を公に認めることはほとんどない。
イランはダマスカスの同盟国であり、9年間の内戦でバシャール・アサド大統領の政府軍を援助するため、軍事顧問を派遣し、民兵と支援物資を送ってきた。
イスラエルはイランを国家安全保障上の脅威と見なし、国境におけるイランの存在を容認しないと述べている。
11月、イスラエルはイスラム聖戦の上級司令官2人を標的に同時攻撃を行い、ガザ地区で1人を殺害し、2人目はシリアで見失った。
同じころ、イスラエル戦闘機は、亡命中のイスラム聖戦の指導者メンバー、Akram Al-Ajouriの自宅へミサイル3発を発射した。彼は負傷しなかったが、彼の息子と孫娘が死亡した。
Reuters/AP