
テヘラン:イラン 政府は月曜日、中国国外で最も致命的なコロナウイルスの発生を隠蔽しているとして非難されたのを受け、透明性の確保を約束し、被害は50人に上る可能性があるとする議員の主張をしりぞけた。
イラン当局は、先月ウクライナの旅客機を「誤って」撃墜し、176人を殺害したことを認めるのに数日かかった事件以来、国民からの圧力にさらされている。
政府は、イランのコロナウイルスによる死亡者数が4人から12人に増加したとを発表した。これは、中国国外では最も多く、隣国は国境を閉鎖し、厳格な検疫措置を講じている。
しかし、テヘラン南部の聖都コムの議員であるアフマド・アミラバディ・ファラハニ氏は、政府が「嘘をついている」と主張している。
「昨夜の時点で、コムだけでもコロナウイルスにより約50人が亡くなっている」と、改革派に近いILNA通信社は、危機に関する非公開審議の後に彼が語ったと伝えた。
政府はこの主張を否定している。
「50人という死者の数を宣言した彼に対し、死者のリストを提供するよう要請している」と、イラジ・ハリチ保健副大臣は言う。
「仮にコムにおける死亡者の数がこの数字の半分または4分の1に達したら、私は辞任します。」
しかし、テヘランの街頭の人々も不審を隠せない。
「国営テレビは数字を伝えていますが、病院に行くと様子が違うことがわかります。死亡した人の数ははるかに多いはずです」と、漂白剤の袋を抱えた主婦のエラヘ・ザラビさん(56)は語った。
24歳の薬局従業員であるショアイブさんは、1日500枚のマスクを売っていたのが10,000枚にまでなったため、店の在庫がなくなったと言う。
イランは、イスラム研究と巡礼者の中心で、国の内外からも多くの学者が集まるコムで初めて2人が死亡したと発表した水曜日以来、COVID-19の発生を封じ込めようと躍起になっている。
当局は、「予防策」として全国の学校、大学、その他の教育機関の閉鎖を命じている。
しかし、将来に全く希望がないというわけではない。
握手や最近はやりのグータッチの代わりに、足を打ち合わせて挨拶する若い男性の動画が急速に広まっている。
政府もまた、病気の蔓延についてオープンであることを誓っている。
AFP