
カイロ:イスラエルとハマスの戦いで身動きが取れなくなったガザ地区の民間人を救うため、支援物資を搭載したエジプトのトラックが18日、ラファの国境検問所に到着した。
100台の車列は、ガザ地区との国境を目指し、エジプト北部のエルアリーシュから出発した。
エジプトのNGO連合「National Alliance for Civil Development Work」に参加するソナ・アル・カイル財団は、支援物資を積んだ車列が「ラファ検問所に到着し、ガザに入るのを待っている」とフェイスブック上で発表した。
また、同財団のボランティアも「ガザの同胞を支援するために」ラファ検問所に移動したことを明かした。
この投稿には、国境地点に立つボランティアらの写真が添えられていた。
エジプト当局によれば、ラファ検問所は公式に閉鎖されているわけではないものの、イスラエルの空爆によって人道支援物資がガザ地区に入れない状況となっている。
今回の支援物資には、1,000トンの食糧、4万枚の毛布、30万箱を超える医薬品や医療用品が含まれ、医療の専門家らもこれに同行している。
アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領が議長を務めるエジプトの国家安全保障会議は、15日に会議を開き、ガザ地区における軍事行動の激化について協議を行った。
国家安全保障会議は、「必要な支援を提供するために、国際的および地域的な支援組織との連絡を強化する」ことを求める決議を採択した。
先週の12日、エジプトはガザ地区のパレスチナ人に支援物資を送りたい国や組織に対し、エルアリーシュ空港に物資を届けるよう呼びかけていた。