
ベングリオン空港:リシ・スナク英首相は19日、イスラエルに到着した。イスラエルの ベンヤミン・ネタニヤフ首相やイツハク・ヘルツォグ大統領と会談したのち、中東の他の国々の首都を訪問する。
英首相府によれば、スナク首相は7日のガザ地区に拠点を置くハマスの戦闘員によるイスラエル攻撃の結果としてイスラエルとガザ地区で失われた多くの人命に哀悼の意を示すとともに、中東における紛争の激化に警告を発する予定だという。
スナク首相はイスラエル訪問に先立ち、「一般市民の死はすべからく悲劇だ。ハマスの恐ろしいテロ行為の後、あまりにも多くの人命が失われた」と、声明で述べた。
またスナク首相は17日にガザ地区の病院で起きた爆発で何百人ものパレスチナ人が死亡した事件を「地域の、そして世界の指導者たちが紛争のさらなる危険な激化を防ぐため団結する重大な転機とすべきだ」と述べ、英国は「この努力の先頭」に立つと語った。
スナク氏はまた、ガザ地区に人道援助物資を送るとともに、足止めされている英国民が出国できるよう、エジプトとガザ地区をつなぐルートをできるだけ早く開くよう求める予定だ。
7日のイスラエルに対するハマスの攻撃以降、少なくとも7人の英国人が死亡し、少なくとも9人が行方不明になっているとスナク首相の報道官は18日、述べた。
スナク首相の中東歴訪と並行して、ジェームズ・クレバリー英外相はエジプトとトルコ、カタールをこれから3日間かけて訪問し、今回の紛争について話し合うとともに、平和的解決を模索するという。クレバリー外相は先週、イスラエルを訪問している。
英政府はエジプト、トルコ、カタールの3カ国は「地域の安定を守り、人質を解放し、ガザ地区への人道支援を可能にするための国際的な努力に欠かせない」国々だとしている。
クレバリー外相は各国の高官と会い、紛争の拡大を防ぐ努力や、援助物資を必要とする人々に届けるためにエジプトとガザを結ぶラファ検問所を開く緊急の必要性、ハマスに人質を解放させる方策について話し合うという。
ロイター