
エルサレム:ハマスとの戦争がより広範な地域紛争に発展する懸念が高まるなか、イスラエル軍は月曜日、シリア国内の軍事インフラを空爆したと発表した。
イスラエル軍は、同国領土に向けて夜間攻撃が行われた「発射台をイスラエル国防軍の戦闘機が少し前に攻撃」したと発表し、「シリア領土内の軍事インフラ」に打撃を与えたことを示唆した。
同国軍は詳細を明らかにしなかったが、公共放送カンニュースは、南部の都市ダルアー近郊で空爆があったと報じた。
同日、シリア国防省は、イスラエルが午前1時35分(グリニッジ標準時22時35分)頃に「イスラエル占領下のシリア・ゴランの方向から、ダルアーの田園地帯にあるシリア国軍の2拠点を標的として攻撃し、ある程度の物的損害を被った」と発表した。
シリア人権監視団は、イスラエルが占領するゴラン高原付近への砲撃に対抗し、ダルアー県の「砲兵大隊」を標的にしたと述べた。
シリアに広範な情報ネットワークを持ち、英国に本拠を置くこの監視団は、ヒズボラとの関連があるシリアとパレスチナのグループが、ダルアー地域からのロケット弾攻撃の背後にいると伝えた。
ガザ地区を統治するハマスに対するイスラエルの戦争で、より広い地域に影響がおよぶ懸念が高まっている。
戦闘が始まって以来、イラクとシリアの米軍に対する攻撃が相次ぎ、イスラエルとレバノンの国境沿いでは、イランが支援するヒズボラ民兵組織とイスラエル軍との間で銃撃戦が激化している。
日曜日遅く、イスラエル軍はロケット弾攻撃に対抗して、「レバノンにいるヒズボラのテロリストを標的」に攻撃を行っていると発表した。
イスラエル当局者らによると、ハマス武装勢力がガザ地区の国境を越えてイスラエル南部を急襲し、約1,400人(その大半は民間人)を殺害して、約240人を人質として拘束した10月7日以降、ヒズボラとの国境での交戦がほぼ毎日行われている。
ハマスが急襲してから、イスラエルはガザ地区への容赦ない砲撃で対抗しており、ハマス保健省は、これら砲撃で8,000人以上が命を落とし、その半数近くが子どもであると発表している。
AFPの集計によると、イスラエルとレバノンの国境での戦いで、レバノンでは少なくとも62人が死亡している。このうち47人はヒズボラ戦闘員だが、民間人4人も含まれており、1人はロイターの記者であった。
イスラエル当局は民間人1人を含む少なくとも4人の死亡を報告した。
国際移住機関によると、この小規模な戦闘の影響で、レバノンでは2万9,000人近くが避難している。
AFP