ラマッラー:占領下のヨルダン川西岸地区でイスラエルによる急襲が行われ、少なくとも4人のパレスチナ人が死亡した。パレスチナ保健省が1日に発表した。同地区では、ガザ地区のイスラエル・ハマス戦争と並行して暴力が続いている。
ラマッラーにある保健省によると、北部の都市ジェニンで行われた急襲で3人が死亡し、同じく北部のトゥルカレムで1人が射殺された。
イスラエル軍によると、この事件はジェニン難民キャンプにおいて、この地域の「工作員」と過激派の「インフラ」を標的とした急襲が行われた際に発生した。
同じ頃、パレスチナ人らはヨルダン川西岸地区全体でのゼネストを宣言した。ラマッラーでは商店がシャッターを閉めた。
ラマッラーに住むファフリ・ムハンマド・シュレイテさん(26)はAFPに対し、「私たちが要求する最も重要なことは、不当行為や残虐行為、罪のない人々の殺戮、恣意的な報復の停止です」と語る。
イスラエルは1967年のアラブ・イスラエル戦争以来ヨルダン川西岸地区を占領しており、同国軍は同地区のパレスチナ人コミュニティーに対する襲撃を定期的に実施している。
ヨルダン川西岸地区では昨年初頭から、イスラエル軍による頻繁な急襲、イスラエル人入植者による襲撃、パレスチナ人による軍や入植者に対する襲撃などの暴力事件が増加している。
10月7日、ハマス戦闘員らが越境攻撃を行って、イスラエル当局によると1400人以上(その大半が民間人)を殺害した。それを受けてガザ戦争が始まって以降、ヨルダン川西岸地区では120人以上のパレスチナ人が殺害されている。
ハマス傘下のガザ保健省によると、それ以降のイスラエルによる空爆で8500人以上が死亡しており、その3分の2は女性や子供である。
AFP