• ロンドン証券取引所関係者は、サウジアラビアの「起業家精神」が国の変革を導くと発言
• 専門家は、リヤドの戦略的な立地により、ビジネス、金融、接続のハブとなることが可能と専発言

アラブニュース

ロンドン：7月4日にロンドンで開催された経済フォーラムで、サウジアラビアの首都リヤドには、その急速な成長と大規模な開発プロジェクトにより、2030年万博を招致し、サウジアラビアの改革計画「ビジョン2030」の成果を「世界に示す」「大きなチャンス」があるという発言があった。

第16回年次BMG経済フォーラムがロンドン証券取引所で開催された。政府、民間部門、学界からの講演者が参加し、アラブニュースも出席した。

BMGフィナンシャル・グループの会長兼最高経営責任者（CEO）であるバジル・アル・ガライニ氏とロンドン証券取引所の国際事業開発責任者であるトム・アッテンボロー氏が開会の辞を述べた。

アッテンボロー氏は、BMGフィナンシャル・グループ、ロンドン証券取引所、サウジ証券取引所の間の長期的なパートナーシップと「深い結びつき」を称賛した。

また、ロンドン証券取引所がリヤドとジェッダに常設オフィスを構えていることを強調し、サウジアラビアのパートナーと英国代表との関係の強さを称賛し、ビジョン2030とその「エキサイティングな機会」を支援することを約束した。

アッテンボロー氏は、25年前に若手の投資銀行家としてリヤドを初めて訪れたときのことを振り返り、その後、再訪する度に目にした首都リヤドの「成長、エネルギー、イノベーション、起業家精神」の急速な変化に言及した。

経済コラムニストで金融専門家のタラート・ハフィズ氏は同フォーラムで、「2030年万博：リヤドを選ぶ理由」と題した基調講演を行った。

ハフィズ氏は、ビジョン2030の一環としてリヤドで起きている主要な構造変化について概説し、リヤドの発展は2030年万博の招致において重要な役割を果たすだろうと述べた。「リヤドで進む変革を強調し、紹介する絶好の機会でもあります」

690万人だった首都リヤドの人口は、2030年までに1500万人〜2000万人に増加することが見込まれており、世界の人口上位10都市に入る可能性があるとハフィズ氏は付け加えた。

急成長の一環として、サウジアラビアの公的投資基金（PIF）やさまざまな官民パートナーシップが関与し、リヤドを対象にした総額917億ドル相当の68のプロジェクトが進行中だ。

そのリヤドの成長モデルの中核をなすのが、サルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子が主導する「ビジョン2030」だとハフィズ氏は語り、ビジョン2030ではその改革の青写真の重要な柱として「活力ある社会、繁栄する経済、野心的な国家」を挙げていると説明した。

また、ヨーロッパから飛行機で4時間半というリヤドの戦略的な立地により、リヤドはビジネス、金融、接続のハブとしての役割を果たすことが可能だと付け加えた。

ハフィズ氏は、リヤドが多様な経済の中心地へと変貌を遂げるための2つの重要なプロジェクトであるリヤド航空プロジェクトとキング・アブドゥラー金融街（KAFD）の開発について概説した。

リヤド航空はサウジアラビアの第2の国営航空会社として計画されており、事業本部をリヤドに置き、リヤドを世界100都市以上と結ぶ予定である。

キング・ハーリド国際空港では、この新しい航空会社を受け入れるために大規模な拡張工事が行われる予定で、空港の面積は57平方kmに達する見込みである。

ハフィズ氏は、首都全域に167kmに及ぶ世界最大の地下鉄網の構築を目指すリヤドの大規模な公共交通開発計画を紹介した。

また、官民パートナーシップの急速な拡大を称賛し、2030年の万博の開催に向けてリヤドには「大きなチャンスがある」と考えているとも述べた。

ハフィズ氏は、「私たちは、ビジョン2030をスタートさせてから15年の間に達成した成果を国民と世界に示すことができます」と語った。「リヤド、そしてサウジアラビア自体が急速に変化を遂げることになると考えています」