• サウジアラビアのアブドゥルアジズ・アルワシル国連大使は、「最も強い言葉で」民間人を標的とする攻撃を非難し、繰り返し停戦を呼びかけた
• 同大使は、イスラエルとガザで起きている出来事は人類の集団的良心の汚点であると述べた国連人道問題担当高官によるブリーフィングの中で発言した

アラブニュース

ニューヨーク市: サウジアラビアの国連大使は3日、サウジアラビアは「民間人の死を悼むだけでなく、国際社会が医薬品、食料、避難所さえも援助できないことに怒りと失望を感じている」と述べた。 

アブドゥルアジズ・アルワシル国連大使は、イスラエルとガザで展開されていることは、人類の集団的良心の汚点であると述べたマーティン・グリフィス国連事務次長（人道問題担当）兼緊急援助調整官らによるブリーフィングの中で発言した。

グリフィス国連事務次長は、すべての人質の即時かつ無条件の解放と、ガザに援助物資を届けるための人道的一時休戦を呼び掛けたものの、以前アントニオ・グテーレス国連事務総長の停戦要請に同調したように、再び自ら停戦を求めるには至らなかった。

アルワシル国連大使は、荒廃し、包囲されたガザ地区の悲惨な人道的状況に懸念を表明し、「最も強い言葉で」、民間人を標的としたあらゆる攻撃や、インフラや民間施設を標的とする攻撃などの国際人道法違反を非難した。

また同氏は、ガザ地区での「即時停戦と不法封鎖の終了」と、ガザ地区の住民に対する、電力、燃料、医薬品、食糧、水などの基本的生活必需品の人道支援のスムーズな搬入を求め、「国際社会は、国連内で生活し、避難を求めている人々に対してさえも、さらなる殺戮や難民に終止符を打つことができないのだから、我々はパレスチナの人々を救済するためのキャンペーンを立ち上げ、2日間で25万サウジアラビアリヤル（26万8,000ドル）を集めることができた」と述べた。

アルワシル国連大使は、「国連の役割、UNRWA（国連パレスチナ難民救済事業機関）の役割は、人道的回廊など人道的活動のための安全な空間を保証するために不可欠である」とし、「国際人道法と国際人権法を尊重する」必要性を強調した。