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不明観光船、海底で発見=水中カメラに船名―30日で発生から1週間・知床沖事故

海保などは、前日に男性3人が発見された知床半島東側の海域を中心に不明者12人の捜索を継続。波が落ち着いたため漁船など民間船舶も3日ぶりに参加した。(File photo/EPA)
海保などは、前日に男性3人が発見された知床半島東側の海域を中心に不明者12人の捜索を継続。波が落ち着いたため漁船など民間船舶も3日ぶりに参加した。(File photo/EPA)
海保などは、前日に男性3人が発見された知床半島東側の海域を中心に不明者12人の捜索を継続。波が落ち着いたため漁船など民間船舶も3日ぶりに参加した。(Reuters)
海保などは、前日に男性3人が発見された知床半島東側の海域を中心に不明者12人の捜索を継続。波が落ち着いたため漁船など民間船舶も3日ぶりに参加した。(Reuters)
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29 Apr 2022 07:04:30 GMT9
29 Apr 2022 07:04:30 GMT9

北海道・知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が遭難した事故で、消息を絶った現場付近を捜索していた海上自衛隊の掃海艇が29日、海底に沈んだ船を水中カメラで発見した。第1管区海上保安本部(小樽市)は、船名が書かれており、塗装の色も同じであることなどからカズワンの船体と判断した。

事故は30日で発生から1週間。海上保安庁は潜水士による船内捜索が可能か検討し、船内にいる可能性がある行方不明者の発見を急ぐ。

海保などによると、船体が見つかったのは事故当時、カズワンが現在地として報告していた「カシュニの滝」の付近で、水深約120メートルの海底。29日午前11時ごろ、ソナーの探査で反応があった場所を海自の掃海艇「いずしま」のカメラで調べたところ、船底を海底に付けた状態の船を確認した。海保が今後、引き揚げ方法などを検討する。

一方、海保は29日までに、ロシア・サハリン州の国境警備局から、国後島西方で27日午後に救命胴衣を着た漂流者を見つけたが、荒天のため見失ったと連絡を受けた。同局はリュックサックを収容し、日本人名義の銀行カードを確認したという。

海保などは、前日に男性3人が発見された知床半島東側の海域を中心に不明者12人の捜索を継続。波が落ち着いたため漁船など民間船舶も3日ぶりに参加した。

斜里町は29日、前日発見された3人の身元を確認したと発表した。居住地は北海道北見市、東京都、兵庫県。これで死亡確認された14人全員の身元が判明した。海保は同日、このうち兵庫、岐阜、福岡各県に住む51~66歳の男女4人の氏名などを公表した。

カズワンは23日午後1時13分、「カシュニの滝だが戻るのが遅れる」と無線連絡し、5分後に「船首が浸水している」と救助を要請。午後2時ごろ、「30度ほど傾いている」という連絡を最後に消息を絶った。

事故をめぐっては、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の安全管理に関するさまざまな問題が浮上し、国土交通省は海上運送法違反の可能性もあるとみて調査。海保は業務上過失致死や業務上過失往来危険などの容疑での捜査を検討している。

時事通信

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