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ロシア、5月9日の戦勝記念日を前にウクライナへの大規模攻撃を開始

オデッサ地域で、ロシアによるウクライナへの攻撃のさなか、ミサイル攻撃を受けたリゾート地の現場で作業にあたる消防士。(ロイター)
オデッサ地域で、ロシアによるウクライナへの攻撃のさなか、ミサイル攻撃を受けたリゾート地の現場で作業にあたる消防士。(ロイター)
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08 May 2023 04:05:51 GMT9
08 May 2023 04:05:51 GMT9
  • ロシアの攻撃により、キーウで少なくとも5人が負傷
  • 現地当局は防空システムが攻撃を撃退したと述べ、キーウでは無数の爆発音が生じた

キーウ:当局は8日月曜日未明、ロシアは、ナチス政権下のドイツを破った戦勝記念日を控える中、キーウおよびウクライナ全土に破壊と負傷をもたらす大規模攻撃を開始したと発表した。

ウクライナ当局によれば、キーウではロシアの攻撃によって少なくとも5人が負傷したほか、ロシアのミサイルによって黒海沿岸の都市オデッサの食料庫が炎上し、ウクライナ国内の複数の地域においても爆発が報告されたという。

今回の攻撃は、ロシア政府が9日に戦勝記念日のパレードを控える中で行われた。これは、新生ナチ主義の支配下にあるとされるウクライナをロシアが破ると宣言するにあたり、ナチス・ドイツ軍を破ったソビエト軍の精神を想起させたウラジーミル・プーチン大統領にとっては、重要な記念日である。

ロシアのワグネル傭兵団はバフムートからの離脱計画を断念した模様であり、その後、包囲下にあるバフムートの防衛を担当するウクライナ軍の上級将校は、ロシアが9日火曜日までにバフムートを奪取することを目指して砲撃を激化させたと語った。

キーウ市長のヴィタリ・クリチコ氏は、自身のテレグラムチャネルにおいて、同市中心部の西部にあるソロミャンスキー地区では爆発により3人が負傷し、同じくスヴィアトシン地区ではドローンの残骸が落下し2人が負傷したと述べた。

キーウの軍政部は、当該ドローン残骸は、首都ウクライナに2港ある旅客空港のうちの1つであるジュリアニー空港に落下したと発表した。同発表によれば、火災は発生しなかったが、救急隊が現場で作業にあたったという。

同発表によれば、キーウ中心部のシェフチェンキフスキー地区では、ドローンの残骸が二階建ての建物に衝突し損傷が生じたという。死傷者が生じる可能性に関する情報は現在のところ得られていない。

ロイターの目撃者はキーウで多数の爆発音が聞こえたと語っており、現地当局は対空防衛システムが攻撃を防いでいるという。キーウで打ち上げられたドローンの数は現時点では不明である。

オデッサ軍政の報道官であるセルヒイ・ブラチュク氏は、自身のテレグラムチャネルに、食料庫などに対するロシアの攻撃であるとして、大きな建造物が完全に炎に包まれた写真を投稿した

ウクライナのおよそ3分の2の地域で空襲警報が数時間にわたって鳴り響いた後、南部ケルソン地方や南東部ザポリツィア地方でも爆発音が聞こえたという報道があった。

ロシアが任命したザポリツィア州の地方公務員であるウラジミール・ロゴフ氏によれば、ロシア軍は、同州の小都市オリヒフで倉庫およびウクライナ軍の駐屯地を攻撃したという。ロイターは、この報告を独自に確認することはできなかった。

これとは別に、7日日曜日、ロシア軍はウクライナ北東部のスームィ地域で8か所を爆砲撃したと、同地域軍政部がFacebookに投稿した。

過去2週間、ロシアが支配する地域、特にクリミアを標的とする攻撃も激化している。ウクライナは、敵のインフラの破壊は長い間予期されていた地上攻撃に向けた準備であると語るが、これらの攻撃への関与は認めていない。

プーチン大統領は、ウクライナのネオナチからロシアを防衛するための「特別軍事作戦」と称して2022年2月24日にウクライナに侵攻した。だが、ウクライナ政府および同盟国は、これは一方的な領土への侵略であったとしている。

この侵攻によって、欧州では第二次世界大戦以来最大の紛争が巻き起こり、数千人が死亡し、数百万人が自国からの避難を余儀なくされている。

ロイター

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